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常務の歩み。

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常務の歩み

結婚
同居

結婚して当初は核家族で暮らしていましたが、息子の小学校入学を前に事務所隣の主人の実家に移り住みました。当時長男は5歳、長女は3歳、次女はお腹の中で安定期に入ったところでした。
実家は義理の父、母、祖母、妹、大叔父の5人で暮らしていました。私たち家族はその後、三女も生まれたので、全員で11人の大家族による同居となりました。

子育て

母と祖母、妹も手伝ってくれましたが、11人分のご飯の支度や家事をするのは大変で、子供たちの面倒をしっかり見てあげられたとは正直言えませんでした。子育ての悩みといえば、片づけや身支度など、自分のことが自分でできるようにうまく躾けられなくて悩んだり、子供とゆっくり接する時間がなかなか作れなかったり。悩みはその都度ありましたが、大家族なので、たくさんの見守ってくれる目と手がありました。みんなで育ててもらったので、子供たちはいろいろな意見を聞いたり、経験を積むことができたと思います。
母としてしっかりと手をかけてあげられなかったなと反省もありますが、大きな病気もせず、元気に育ってくれていて、感謝です。

お片付け

暮らしの中での悩みは、物との暮らし方でした。以前は片づけが苦手で、片づけても二日ぐらいで元通りの散らかりよう。私が苦手だったので、子供も片づけは苦手で、使いたい時に物が見つからず探してばかり。家族が増えると、さらに物が増えて、土日のどちらかは一日片づけで終わってしまうことが多い日々でした。
そんな中、私の片づけ人生の転機が訪れたのは、お客様とのやり取りからでした。社長と一緒にお客様のお家に伺うと、「あんなに収納を作ってもらったのに、片づけられなくてごめんね。」と声をかけてもらい、私だけでなく、お客様も片づけに悩まれていることを知ったのです。何かお役に立てる事はないかと、私の中でアンテナが立ったのが始まりでした。
その後、片づけの勉強と出会い、整理収納アドバイザー、住まい方アドバイザーを取得しました。それらの資格が自信となって、リバウンドしないスムーズな片づけができるようになり、お客様のお家で片付けサービスをおこなったり、片づけしやすい収納のご提案ができるようになりました。

介護

子供が成長するにつれて、祖母や大叔父の介護が始まりました。
母は面倒見の良い人でしたので、私はたまにお手伝いするくらいでしたが、だんだんと大変になり、手の空いた家族みんなで介護していました。しかし、主力だった母が脳内出血で倒れてしまい、生活は一変。しばらくして祖母と大叔父は介護施設にお世話をお願いして、今度は母の介護に。
長男の受験とも重なり、あの頃の記憶はかなり飛んでいます。まだ倒れるには若かった母が介護認定5となり、右手しか動かない自分の体を受け入れるにはとても大変だったと思います。
「温度差のある家に帰るのは危険です」とお医者様からのアドバイスを受け、疾患を持ってしまった母のために、私たちは一念発起して自宅を立て直すことにしました。
アパートにみんなで一旦引っ越して介護をスタート。そこでは、床の段差やほんの少しのサッシの段差などに悪戦苦闘。バリアフリーの大切さを痛感しました。おむつを変えるのも車いすへの移乗も二人がかりでした。ヘルパーさんがアパートに来てお手伝いをしてくださる時も、物を仕舞う場所や作業スペースに悩んだりしました。
しかし、これらの経験が介護の困り感を減らして「整う家づくり」を目指す弊社の貴重な財産となりました。

住宅
完成

家族の介護を経験してから、バリアフリーは必須の家づくりとなりました。また温度差の少ない家づくりや介護しやすい収納の工夫もとても大切です。
また、片づけで悩んだ経験から、4人の子供たちが片づけをしたくなる収納や動線を整えて、大家族でもストレスなく暮らせる家となりました。

最後に、結婚、同居、子育て、お片付け、介護、どれをとっても家づくりにおいて、とても勉強になりました。自分たちの経験を活かして、お客様の家づくりのお役に立てたら幸いです。
会長、社長共々、これからもよろしくお願いいたします。